Wednesday, October 13, 2010

地底の作業員、半数生還=14日にも全員地上に-歓声に沸く救出現場・チリ

【サンホセ鉱山(チリ)時事】チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山に閉じ込められた作業員33人の救出活動は、13日午後(日本時間14日未明)も続き、半数以上に当たる17人が地底から生還した。救出作業のペースは開始直後に比べて加速し、ピニェラ大統領は全員の救出は同日中(同14日午前中)にも完了するとの見通しを示した。
事故発生から69日ぶりに救出された作業員は、待ちわびた家族らとの再会を果たし、現場は大きな歓声に沸いた。鉱山事故で人がこれだけ長期にわたって地下に閉じ込められ、生還したのは極めて異例。
救出は当初、1人当たり約1時間かかると見込まれていたが、作業が進むに従って助け出されるスピードは加速。ピニェラ大統領は同日午前の記者会見で「全員の救出は予想していた時間より早まるだろう」と述べた。
最初の「奇跡の生還」となったフロレンシオ・アバロスさん(31)が特殊カプセルで引き上げられたのは同日午前0時(同13日正午)すぎ。現場で出迎えたピニェラ大統領は「人類史上、比肩するものがない」と述べて、空前の救出作戦をたたえた。
続いて救出されたマリオ・セプルベダさん(39)は「驚くほど運が良かった。神と悪魔の両方がいたが、わたしを引っ張ってくれたのは神だった」と幸運をかみしめた。朝方、9番目に助け出された最年長のマリオ・ゴメスさん(63)は妻と抱き合った後、ひざまずいて神に感謝の祈りをささげた。(2010/10 /14-02:08)

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